桐原醸造新聞 2017年10月号
いつもご注文ありがとうございます。
突然ですが、皆さん生姜の旬はご存知ですか?
新生姜が出回ることもあり、生姜の旬は夏という認識を持っている方が多いと思うのですが、これはハウス栽培などで収穫時期を早めたもので、本来の生姜の旬は10月からだそうです。今は、スーパーで一年中なんでも手に入れることができますが、是非、美味しい旬の生姜を食べてみませんか。
生姜と聞くと、とにかく体に良さそう、体が温まりそうというイメージがありますが、実は、食べ方によっては体を冷やしてしまうこともあるのです。
生の生姜に一番多く含まれている辛味成分を、ジンゲロールといいます。ジンゲロールには殺菌作用があるので、胃のムカつきや吐き気の改善、喉の痛みの緩和などに効果があるのですが、発汗作用もあるので、過剰に摂取すると発汗に伴う冷えに繋がってしまいます。しかし、ジンゲロールに熱を加えたり、乾燥させたりすると、ショウガオールという成分に変わります。ショウガオールには体を温める作用があり、胃腸の動きを活発にして、体の内側からじわじわ温めてくれます。
このように、生姜は食べ方によって作用が全く異なるので、目的に応じて使い分けるといいですね。風邪のひきはじめには、生と加熱したものを両方混ぜて食べるのも効果的です。
暑い時期が終わり、これから寒くなる秋冬に備えて体調を崩さないように、今月は暖かい生姜を使った常備菜のレシピです。生姜さえ切り刻んでしまえばあっという間にでき、ご飯にはもちろん、冷奴や和え物、お肉やお魚など、なんにでもあいます。とりあえず作っておいて損はないですよ。
食べる生姜 生姜100g 分
材料
- 生姜 100g
- カネキ醤油いちおし 大さじ6
- 酒 大さじ4
- 鰹節 一袋
作り方
- 生姜をみじん切りにし、鰹節以外の材料とともに鍋に入れて沸騰させ、2~3分経ったら火を止める。
- 鰹節を入れ、混ぜて冷ます。煮汁ごと瓶に詰めて、1日以上おく。
*作りたてはピリピリ辛いです。
*3日目頃からまろやかになってきます。
*1〜2ヶ月は持ちます。
*甘さは好みで調節してください。
*生姜は皮の近くに栄養が多いので、ぜひ皮ごと使ってくださいね。
先ほど挙げた以外でも、おひたしや揚げ野菜、お酢と油を加えてドレッシングにするなど、使い方はたくさん!
これから寒くなりますが、食べる生姜で体の中からぽっかぽかになりましょう。
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