桐原醸造新聞 2021年03月号
いつもご注文ありがとうございます。
いよいよ春。あちこちで花の蕾がふくらむ季節の到来です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私ごとですが、桐原家の次男の家に二人目の赤ちゃんが誕生しました。今月は特別番外編で、赤ちゃんのお話です。
プニプニのほっぺや、一生懸命おっぱいを探して飲む仕草やあくびなども可愛いですが、ただ寝ているだけでも凄まじい癒しパワーを持つ赤ちゃん。でも可愛いだけではなく、時にはクスッと笑ってしまうこともたくさんありますよね。
- 生まれたてはみんなガッツ石松(アジア人だけ?)
- 寝ている時、上半身は W で下半身は M
- おっぱいがもうないのにチュパチュパは続く
- おっぱいがないことに気づくと自分の拳や腕をチュパチュパ
- 自分のおならに驚く
- そして同時に(おじさん並みの)ゲップも出る
- くしゃみが出そうで出なかった時の唸り具合もおじさんぽい
- 不思議な音を発する「キュイーン」や「ピキュー」など、ちょっとエイリアンぽい
- 踏ん張る時は全身全霊
- 量に関わらずウンチの音がすごい「ブジュジュバッ」ほとんど出ていない時もある
- そしておしめを替えた2秒後に再び「ブジュブジュバッ」
- そして大噴火
- おしめを開けた途端に噴水
- 泣いた時に目と目の間のシワが一直線
- 時々おじいちゃんになる
などなど、見ているだけで飽きません。
弱くて守ってあげなければいけない存在のように感じますが、赤ちゃんから学ぶこともたくさんあります。
赤ちゃんは、不快なことがあると、とにかく泣きます。問題が解決されるまで泣き続けます。人間関係や仕事、お金やコンプレックスなんて関係ありません。とにかく問題解決をするためにまっしぐらです。そしてそのためには周りも巻き込みます。
私たちも、昔はみんな赤ちゃんでした。自分の気持ちに素直でした。しかし大人になるにつれ、変化を億劫に思い、現状を変えようとせずに愚痴を言い続けたり、我慢を美徳として自分の気持ちを偽ったり、何かに依存して一時的な現実逃避をしたり… 自分の本当の気持ちに向き合うことが少なくなったように感じます。
赤ちゃんじゃないのだから当たり前だという考えもあるでしょう。でも、問題を素直に感じ取り、解決するまで諦めない持続力、他人の評価を気にしない勇気、そして時には他者をうまく巻き込む力は賞賛に値する能力であり、すべての元赤ちゃんにもともと備わっている力です。
大人になるにつれて衰えたたくさんの力ですが、時には純粋無垢な赤ちゃんだった頃を思い出したら、取り戻せそうな気がします。
赤ちゃんは人生の師匠。
初心に戻ろう。
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